キャッシュフロー対策について

キャッシュフローが悪くなる原因は何でしょう?

  1. そもそも赤字である
  2. 現金預金以外の資産が増加している
  3. 負債が減少している
  4. その他(配当金の支払い、自社株の取得、減資等を行っている)

といったことが考えられます。

 

したがってキャッシュフローをよくするには、この逆の

  1. 利益を出す
  2. 現金預金以外の資産を減らす
  3. 負債を増やす
  4. その他(増資等を行う)

といったことが考えられます。

 

2.「現金預金以外の資産を減らす」については、具体的には

  • 売掛金の回収
  • 在庫の圧縮
  • 有価証券の売却
  • 受取手形の割引、裏書譲渡
  • 土地等の固定資産の売却
  • 保険の解約

等があります。

 

3.「負債を増やす」には、借入金を増やす以外に、買掛金(未払金)の支払いを延ばす等も含まれます。

 

ただ、期日前の売掛金は回収できませんし、通常一定の在庫も必要です。業務に欠かせない固定資産も当然必要です。

 

言いたいことは、

売上について現金売上が少なく掛売上が多く、回収までの期間が長い場合、また在庫を常に多く持ち、販売するまでの期間が長い場合には、当然ながらキャッシュフローは悪くなる」ということです。


したがいまして

運転資金の調達方法について、運転資金が必要となる期間をいかに短縮するか」を検討することが大切であるということです。

そのためには、「売掛金」「在庫」「買掛金(未払金)」をしっかり管理することが重要です。
「入りは早く、出は遅く」を常に心がけることです。

  

■「売掛金」対策

回収条件:例えば「月末締めの翌月末払い」を原則とし、これ以上回収サイトを延ばすのは避けること。

■「在庫」対策

必ず「月末棚卸し」を実施し、不良在庫を整理すること。

■「買掛金(未払金)」対策

支払いサイト(例えば「20日締めの翌月末払い」)を交渉すること。

等が考えられます。

 

固定資産の持ちすぎにも注意し、遊休資産等があれば売却の検討も行い、保険積立金の解約なども検討しましょう。

 

キャッシュフロー経営を意識し、常にキャッシュフローの改善を心がけていくことが、今後の会社の経営において、ますます重要となっていきます。
キャッシュフロー経営にしっかり取り組んでいきましょう!